インクジェットプリンタ「PixusMP500」が故障したため「PixusMG7130」に買い替えました。3ヶ月使ってみた感想とレビューです。
まず、買う前に色々と調べていて気になった、ネット上のレビューで見かけたデメリットについて検証してみます。
インクの消費量が多い?
インクの消耗が多くて、印刷枚数が少ない気がするとの指摘を見かけました。
実際のところはどうなのでしょうか?
私のプリンタの使用用途は主にL版の写真印刷です。
その他にはウェブページの印刷やドキュメント類の印刷を少々といったところでしょうか。
特にカラーインクの消費が多い使い方だと思います。
開封してみてまず気づいたのが、インクタンク(インクカートリッジ)が小さいということです。
(以前使っていたMP500のインクカセットと比べています。)
本体が薄型なのでインクタンクも背が低いのだと思いますが、両方のサイズを比較してみました。
プリンタ インク型番 インク部分の面積(幅×高さ)
MP500 BCI-351(XLサイズ) 70×27mm=1890mm2
MG7130 BCI-7e 60×37mm=2220mm2
手で測ったのでミリ単位以下は正確ではありません。(比較には問題ないと思います。)
厚みは両方とも約12mmで同じだったので、インクタンクの容量はMP500に対してMG7130は約85%です。
単純に考えるとMP500が100枚印刷できるところをMG7130は85枚といったところでしょうか。
(インクの消費性能を無視して考えています。)
実際に使ってみて、すでにインク交換もしていますが、私はインクの消耗量が多いとは感じていません。
インクカセットが大きい機種からの買い替えの方は、消費量が多いように感じる一つの理由かもしれません。
もう一つ気づいた点は、インクカセットが黒くて中身が見えないことです。
プリンタのユーティリティ(管理画面)で「インクが減っています」「インクが無くなりました」と表示されても、目視でインクの残量を確認できないのです。
これは意図的にメーカーが見えないようにしたのか、劣化を防ぐために光が入らないように黒くしたのか分かりませんが、ユーザーフレンドリーではありませんね。
MP500の時はインク減少の警告が出ても、半透明なカセットだったので目視でインクの量を確認すれば、なくなるギリギリまで使えました。
しかしMG7130はインクタンクが黒くて中身が見えないので、警告が出ると不安なので交換せざるを得ません。
私は容器が半透明の互換インクを使うので今後は問題ないのですが、純正インクを使うユーザーにとってはインクを早めに交換する要因の一つになっているのでは?と感じました。
動作音がうるさい?
動作音に関してはデシベル(dB)を計測したわけではないので、あくまでも個人的な感覚になりますが、別にうるさいとは感じません。
MP500と比較してもあまり差はないと思います。
印刷時の「シャーシャー」という音は、言われてみると大きいような気もしますが、気になるほどではありません。
音に関しては周りの環境や個人の感覚によるところが大きいと思います。
たとえば、夜中に赤ちゃんが寝ている部屋で印刷するのと、昼間に電話が鳴っている事務所で印刷するのとでは全く感じ方が変わってくるからです。
印刷が遅い?
写真の印刷時間は、L版カラーふちなし印刷で1枚20秒くらいです。
印刷速度自体は問題なく、早いのではないかと思います。
ただネットでみかけたレビューで問題視されているのは、起動してから印刷されるまでの待ち時間です。
電源を入れてからプリンタが印刷できる状態になるまでが長いというのです。
毎回長いわけではありません。すぐに印刷されることがほとんどなのですが・・・。
では、時間がかかるときはどれくらいなのか?実際に計測してみたところ、「プリンタの電源ON→パソコンから印刷指示→印刷開始」でかかった時間は最大で2分程度でした。
2分はたしかに長いです。
書類1枚をちょっと印刷したいだけなのに、2分待つのは体感的にもかなり長く感じられます。
ただし毎回ではないのです。
そうなる条件を調べてみると、どうやらクリーニングをしていると?印刷準備時間が長いようです。
クリーニングはインクの消耗の原因にもなります。
そこでどうしたのかというと、電源を切らないことにしました。(待機状態=スタンバイにしておく。)
これにより、印刷準備に時間がかかることが少なくなりました。
待機状態のときは動作音は全くありません。
消費電力は不明ですが、ほとんど電力を消費していないようです。
ネット上で見かけた上記のデメリットは、私の使用環境では問題なく解決できるものでした。
では、メリットもたくさんありますので書いてみます。
画質がきれい
使用するインクタンク(インクカートリッジ)は6色です。
(赤・青・黄・黒・グレー・顔料黒)
MP500との比較なのですが、印刷画質はきれいになりました。
これに関してはまったく問題なく満足です。
無線LAN環境があればどこにでも設置できる
無線LAN(Wi-Fi)の環境があれば、設置場所を選ばずにとても便利です。
電源があって無線LANの電波が届けばどこに設置してもいいのです。
デスクトップパソコンの場合は、大体パソコンの近くに置くので問題ないと思いますが、ノートパソコンを使っている人にとっては便利な機能だと思います。
またUSBでのローカル接続では無いので、ネットワークプリンタとして使うことができるため、家族や職場でみんなのパソコンから印刷することが可能になります。
私はノートパソコンで使うので大変助かっています。
スマホから直接印刷できるのが超便利!
スマホに「Pixus print」というアプリを入れるとスマホで撮った写真を無線LAN経由で印刷する事ができます。
パソコンに取り込んだりする必要がなく、スマホのカメラで撮ったら、すぐに印刷できるのです。
アプリ自体の完成度が高くないとの評価がありますが、撮って印刷するだけならば問題ありません。
この機能は、使ってみるとその良さが分かります。スマホからの直接印刷がけっこう気に入っています。
本体のカラーが選べる
これは機能ではないのですが、部屋に置いた時にそのデザイン性も重要視される時代となってきました。
店頭で実物を見てみると良いと思います。カラーによって違う家電に見えるような感じさえしました。
ブラック(黒)、ホワイト(白)、ブラウン(茶色)、レッド(赤)の4色から選べます。
ガンダムとコラボしたシャア専用モデルもあります。(当然色は赤です。)
また、これは私見なのですが、デジタル機器が色や形などの意匠性を重視してきたときは、機器そのものの機能や性能は、進化の終わりに近づいている時なのではないかと思います。
差別化や付加価値を目的としたときに、性能では差が出ないために、見た目に変化をつけていると考えられるからです。
その他の機能など
・CDやDVDのラベル印刷ができます。トレイ(ディスクを載せるお皿)が本体の内部に収納できるのはプラスのポイントです。
・手差しはできません。本体に2段の給紙トレイを内蔵していて、後ろからの手差しは無くなっています。
ですので、常に大量にハガキをセットするなどの使い方をする場合は不便かもしれません。
これを便利と思うか不便と思うかは使う人の用途次第です。
私の場合は、2段トレイに「L版」と「A4」の用紙を常時セットできるのと、本体がすっきりしているのとでとても気に入っています。
・その他とても多機能です。CanonPixusMG7130のウェブページで見てみてください。
総合評価
以上が私のMG7130のレビューです。
総合的にとても気に入っています。色々と調べまくってから購入したので、自分の使う用途に合っていて、今度も長く使っていけそうです。
特に気に入っている点は、「無線LAN接続できること」と「給紙トレイが2段式」であることです。
レビューで書いたようにデメリットもあるのですが、これから購入を検討している方は自分の使う用途を想定したときにそれが問題ないのかどうかを考えてみるといいと思います。
このレビューが少しでも何らかのお役にたてれば幸いです。
やはり気になるのはインクのコスト
インクジェットプリンタ全般にいえることなのですが、純正インクは高いです。とにかく高いです。
これについては互換インクを使用した場合と純正インクの比較などを別の記事にまとめたいと思います。
(2016年春のおすすめプリンタ 2機種)
Canon(キャノン)
Epson(エプソン)
(関連ページ)
不要になったプリンタの処分方法
インクジェットプリンタの印刷が薄いとき・かすれるとき
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