エクセルが重くてフリーズしたり動作が遅いときの対処事例(Excel2013とWindows7での事例)

Excel(エクセル)2013を使っていて、動きが重くてフリーズしたり、動作が遅くなるという現象がありました。

最終的には解決したのですが、今回のケースでは、なかなか原因が分からなくて時間がかかりました。

Excel2013

一般的にエクセルの動きが重い・遅い・フリーズする・固まるなどの場合の対処法をひと通り試してみましたので、その時の対処事例を記録しておきます。

この事例ではWindows7のエクセル2013での方法を書いていますが、バージョンがちがっても使えることがありますので参考にしてみてください。

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(環境)
OS:Windows7 Professional SP1
Office2013 Standard

(状況)
・エクセルが時々フリーズする。一度フリーズするとしばらく操作ができない。
・フリーズするが、エラー表示は出ない。
・容量の大きいファイルで起こりがちである。
・フォントの色を変えたり、フォントのサイズを変えたりしても元に戻ってしまうことがある。
・Word(ワード)はフリーズしないで正常に使える。
・Outlook(アウトルック)も正常に使える。
・Windowsの他のソフトの動作には特に異常はない。
・WindowsUpdateをしたあとで現象が起きた。(とユーザーは言っている。)

 

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エクセルが重い・フリーズする・動作が遅い時の対処法各種

①Officeの修復

まず試したのが、Officeの修復です。エクセルの動作に関するファイルやデータに異常がある場合は、この方法で解決することがあります。

(Officeの修復の方法)
左下のWindowsマーク
→コントロールパネル
→プログラムのアンインストール(またはプログラムと機能)
→「Microsoft Office2013」を選んで、「変更」をクリック。
→小さいウインドウが表示されるので「クイック修復」を選んで「修復」。

Office修復方法の詳細はこちらを参考にどうぞ。

パソコンの処理能力にもよりますが、時間は10分~20分程度は掛かります。処理が終ったらウインドウを閉じて、念のためパソコンを再起動して不具合が直ったかどうか確認します。

今回のケースでは、この修復では症状は改善しませんでした。

 

②エクセル設定ファイルの修復(削除→再構築)

エクセルの設定データを保存しているファイルが破損したり不具合を起こすと、フリーズ現象が起こることがありますので、このファイルを修復(再構築)してみました。

この方法もエクセルでは比較的効果のある修復方法です。

・エクセルを開いている場合は終了します。
・下記のエクセル設定ファイルを探します。
・この設定ファイル「Excel15.xlb」を削除または名前を変えてから再度エクセルを起動します。
・「Excel15.xlb」のファイルが自動的に再構築されて、エクセルの設定データが修復されます。

(エクセル設定ファイルの場所)
コンピュータ
→Cドライブ
→ユーザー
→(ユーザー名)
→AppData
→Roaming
→Microsoft
→Excel
→Excel15.xlb

・「Excel15.xlb」のファイルは消しても、エクセルが起動されると自動的に作られます(再構築される)。

※隠しファイルが表示されないとき
「AppData」は隠しファイルを表示する設定にしないと見えません。

エクスプローラを開く
→整理のメニューボタン
→フォルダと検索のオプション
→小さいウインドウが表示される
→表示のタブ
→隠しファイル、隠しフォルダ―、および隠しドライブを表示する
→OK

マイクロソフトのこちらのページに隠しファイルを表示する設定方法があります。

※拡張子が表示されないとき
拡張子「xlb」は拡張子を表示する設定にしないと表示されません。

エクスプローラを開く
→整理のメニューボタン
→フォルダと検索のオプション
→小さいウインドウが表示される
→表示のタブ
→登録されている拡張子は表示しないのチェックを外す
→OK

マイクロソフトのこちらのページに拡張子の設定方法があります。

この方法でもフリーズの症状は改善しませんでした。

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③オプションの設定・アドインの無効化

エクセルの設定を変更して不具合になったわけではないので、設定による影響ではないと思ったのですが、念のため設定を変更してみます。

(エクセルのオプションの設定変更)
エクセルを開く
→ファイル
→オプション
→詳細設定
→表示の欄
→「ハードウェアグラフィックアクセレーターを無効にする」にチェックを入れる

(アドインの無効化)
エクセルを開く
→ファイル
→オプション
→アドイン
→不要なアドインのチェックを外す

マイクロソフトのアドインの削除方法のページです。

これらの方法でもフリーズの改善にはなりませんでした。

 

④Windows Update(ウインドウズアップデート)

Windows UpdateによってOfficeの修正プログラムが提供されています。基本的には最新のものにしておくのが望ましいため、アップデートを確認しました。

(Windows Updateの方法)
左下のWindowsマーク
→すべてのプログラム
→Windows Update
→小さいウインドウが表示されるので「更新プログラムの確認」
→更新プログラムのインストール

※オプションの更新がある場合は、必要な項目を選んで更新します。

今回のパソコンでは最新にアップデートされていました。

 

⑤Officeの再インストール

どうにも現象が改善しないので、Officeを削除して再度インストールすることにしました。

念のためOutlookを利用している場合は、データをバックアップしておくことをおススメします。

(!注意!)
※インストールディスクを持っていない場合やインストール方法が分からない場合は「削除(アンインストール)」しないでください。

(Officeの削除)
コントロールパネルのプログラムのアンインストールから削除します。(あえて簡易的に表記しています。意味が分からない場合は実行しないでください。)

この作業をするとOfficeが消えますので、エクセル・ワード・アウトルックなどが使えなくなります。再度インストールできる方のみ自己責任でお願いします。

 

⑥個別ファイルの問題

Officeの再インストールを実行しても問題が解決しませんでした。これで、Officeの不具合ではないと判断しました。個別のエクセルファイルが壊れたり不具合を起こしているのではないか?と疑います。

「よく使う特定の大きめのファイルがある」とのことなので確認してみると、たしかにそのファイルで作業しているとフリーズします。ファイル容量は4MB程度。フリーズするほど大きな容量でもないですね。

このとき他のエクセルファイルを操作していても同じフリーズ現象が起きましたので、特定のファイルの問題では無いと判断しました。

もし特定のファイルが怪しい場合は、他のパソコン(Officeが同じバージョン)で該当のエクセルファイルを確認すれば、そのファイル自体の不具合かどうかの切り分けができます。

 

⑦フォントキャッシュの不具合

どうやらOfficeや特定のエクセルファイルは不具合の原因では無いようです。ということはWindowsに何か不具合があるのでは?と考えます。

ここで冷静にもう一度不具合の内容を確認してみると、「フォントが元に戻ってしまう」という現象があやしい感じがします。フォント関係のファイルの破損を疑い、フォントキャッシュを再構築してみることにしました。

(フォントキャッシュの再構築)
コンピュータ
→Cドライブ
→Windows
→System32
→「FNTCACHE.DAT」のファイルを削除する
→パソコンを再起動

フォントキャッシュの再構築の方法のページです。

パソコンを再起動してみると、フリーズが起こらなくなりました。今回のエクセルのフリーズの原因は、フォントキャッシュの不具合だったようです。

色々と苦戦しましたが、あとから考えてみると、この「フォントの異常」に早く気付くべきでした・・・。

最終手段のOSの再インストールはしないで済みましたのでよかったです。

エクセルが遅くなったりプチフリーズしたりすることは、よくある現象のようです。

いくつかの解決方法を記録しましたが、お役に立てましたでしょうか?

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